「クラウド・コレクター 雲をつかむような話」
クラフト・エヴィング商會 著

小説や物語は言ってしまえば作り物で、本当のものではありません。でも、作り物だと分かっていても一体どこまでが作り物なんだろう?という気持ちにさせてくれる、この本はそういう本です。
作者のお祖父さんが若い頃「アゾット」という国を旅行した時の日記を紹介している本です。アゾットにはいくつかの地域があり不思議な人々や風習に満ちています。
当然そんな国ありもしない(お祖父さんの作り話)のですが、そんなありもしない国のありもしないお土産やお酒、その他色々な物が鮮やかな写真として沢山載せられています。日記と共に出て来たこれらは何故存在しているのか。
あるはずのない思い出の品たち。
お祖父さんは何故こんな物たちを持っていたのか。
この本はその謎を解いて行く物語でもあるのです。
そして、「雲を集める」とは一体何か。
王冠、石、ビー玉…
小さい頃、色々な物が宝物だった。
その時の気持ちを思い出す、そんな本なのです。鉱物やシガレットに心惹かれる人に読んでもらいたい本です。別にそういうのが出て来るわけではないのですが、きっと好きになってもらえると思います。
ハードカバーと文庫の2種類があるのですが、文庫の方が入手しやすいと思います。文庫の方は加筆されているのでそちらをお求めになるのがよいのではないでしょうか。
ハードカバー版は写真が多く、文庫版は作中に出て来る品々に描かれたラベル等のイラストがたくさん載っています。
ちなみにこのエントリーに載せた写真はハードカバー版です。
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